【ゴルフで腰が痛くなる理由とは?プロも悩む腰痛の正体】
気候の良い季節になるとゴルフを楽しむ方が増えますが、それに伴って「ゴルフの後、腰が痛くなる…」というご相談も多くなります。
プロゴルファーでさえ悩むゴルフ特有の腰痛。その原因には、単なる筋肉疲労だけでなく、解剖学的な構造や可動域の制限も深く関係しています。
今回は、腰椎の構造とゴルフの動作負荷、そしてすみ治療院おすすめのセルフケアについてご紹介します。
■ 腰椎は“ねじれ”に弱い構造
腰椎(ようつい)は、背骨の中でも腰の部分にあたる5つの椎骨(L1〜L5)からなります。腰椎の主な特徴は以下の通りです:
屈伸(前後の曲げ伸ばし)には比較的強い
側屈(横への曲げ)と回旋(ひねり)には弱い
1椎体あたりの回旋可動域はわずか1~2度程度
つまり、腰は回旋動作に不向きな構造なのです。
一方で、ゴルフのスイングは、フィニッシュまでに上半身を90度以上回旋させるダイナミックな動作。本来なら胸椎や股関節で分散されるべき回旋負荷が、腰椎に集中してしまうと痛みや障害が発生しやすくなります。
■ ゴルフで腰痛を引き起こす主なメカニズム
繰り返される回旋による椎間板への負荷
→ 腰椎はひねりに弱く、繰り返すことで椎間板ヘルニアや腰椎分離症を招くことがあります。股関節や胸椎の可動性不足
→ 本来動くべき部位が硬くなると、その代償として腰が過剰に動いてしまいます。体幹筋(インナーマッスル)の弱化
→ 腰椎の安定性が低下し、ちょっとしたフォームの崩れでも痛みに直結します。前傾姿勢を長時間維持するアドレスの負担
→ 姿勢保持のために背部の筋肉が過緊張し、筋膜性腰痛を引き起こします。
■ すみ治療院おすすめ|ゴルファーのためのセルフケア3選
① 胸椎回旋ストレッチ(スパインツイスト)
目的:胸椎の回旋可動域を高めて腰の負担を減らす
仰向けで両膝を立て、左右に倒す
上半身はできるだけ動かさずにキープ
呼吸を止めずに、左右10回ずつ
✅ 腰ではなく「胸の高さ」でひねる意識を持つのがポイントです。
② 股関節の前後ストレッチ(ランジストレッチ)
目的:股関節の可動性を高めて、スイング時の体重移動をスムーズに
片膝立ちになり、前脚を深く曲げて股関節を伸ばす
30秒キープ、左右1〜2セット
✅ 腰を反らせすぎず、股関節の前側がしっかり伸びるように。
③ ドローイン(体幹の安定強化)
目的:腹横筋などのインナーマッスルを活性化し、腰椎を安定させる
仰向けで膝を立て、息を吐きながらお腹を薄くへこませる
その状態で10秒キープ×5回
✅ 腰ではなく「下腹部」が使えているかを意識しましょう。
■ 鍼灸整体で腰椎の機能を回復
すみ治療院では、ゴルフで酷使された腰椎や股関節周囲の筋・関節にアプローチし、回復と再発防止をサポートします。
手技や鍼灸で深層筋の緊張を緩め、血流を促進
整体で関節の動きを正常化し、負担の偏りを改善
「痛みを抱えたままゴルフを続けると悪化するリスク」があるため、違和感を感じたら早めのケアが重要です。
■ まとめ:体の使い方を見直して、ゴルフをもっと快適に
腰椎は本来、安定性を保つために設計された構造です。
無理にひねり動作を繰り返すことは、故障の原因になります。
ゴルフを長く楽しむためには、胸椎・股関節の柔軟性を高め、体幹を安定させることが何より大切です。
そして、痛みがある場合は我慢せず、専門的なケアを受けることが最善の近道です。